POUNDOUT-2
【日時】2025年6月22日(日)開場・14:00
【会場】 TKP ガーデンシティホール千葉
【主催】POUND OUT実行委員会
【チケット料金】VIP1列目:50,000円/VIP2列目:30,000円/自由席 9,000円
※当日1,000円UP ※未就学児は保護者膝上に限り無料
【チケット販売】e+:https://eplus.jp/poundout/ 出場選手・所属ジム
【お問い合わせ】FIGHTFARMHP: https://site.locaop.jp/fight-farm
【電話番号】03-6680-1734
MUSIC BY 武史&CRYSTAL LAKE
大会の見どころ
第9試合
▼ミドル級 5分3R(延長1R)
三上ヘンリー大智(EXFIGHT)
イ・イサク[Yi Isak](韓国/コリアントップチーム)
ミドル級戦線の静かな注目カードが、ついに交錯する。
ホーム・赤コーナーに登場するのは、剣道出身の異色ファイター、三上ヘンリー大智。その身長は191cm。
ミドル級とは思えないサイズと、剣道仕込みの間合い感覚、そしてスイッチスタイルから放たれる多彩な打撃が魅力の一つだ。
プロキャリアの中で、打撃にとどまらずグラウンドへの対応力も格段に向上し、近年ではパウンドでのTKO勝利も増加。
前に出てプレッシャーをかけるファイターながら、相手のリズムを外す巧さにも長けている。国内外での経験を重ね、現在は海外進出への足がかりをつかむための重要な一戦とて、このリングに立つ。
迎え撃つ青コーナーは、韓国の強豪ジム・Korean Top Team所属のイ・イサク(Yi Isak)。柔道歴6年、+90kg級で韓国全国3位を2度経験している黒帯保持者であり、そのバックボーンはMMAでも存分に発揮されている。
プロ戦績は6勝1敗。うち4勝がTKO、1勝が一本勝ちと高いフィニッシュ率を誇り、とくにテイクダウンからのグラウンド&パウンドにおいては非凡な破壊力を持つ。
直近の試合では、アギラン・ターニーにリアネイキッドチョークで敗れたが、その悔しさを糧に今回は敵地・日本での再起戦となる。
本カードの焦点は明確だ。
三上が距離を保ち、打撃で主導権を握れるか。それとも、イ・イサクが早い段階でテイクダウンに成功し、グラウンドで仕留めるか。
まったく異なる武道の出自を持つ両者。剣道と柔道という「日本発祥の武道」をルーツに、韓国と日本、それぞれのリングで磨き上げられてきた2人が、この日、ひとつの頂点を争う。
スタイルの衝突であり、文化の衝突であり、そして、キャリアの分岐点となる試合――。
この一戦に懸ける彼らの覚悟と技術が、どのような結末を導くのか。見逃せない一戦である。
第8試合
▼ライト級 5分3R(延長1R)
山本琢也(THE BLACKBELT JAPAN/元GRACHANライト級&フェザー級王者)
葛西和希(マッハ道場/パンクラス・ライト級5位)
想いと技が交差する、実力者同士の静かな激突
柔道とムエタイをバックボーンに持つ葛西和希(マッハ道場)が、元GRACHANフェザー級・ライト級二階級王者の山本琢也(THE BLACKBELT JAPAN)と激突する。
葛西はこれまでに11勝4敗の戦績を残し、3つのKO・3つの一本を記録。打撃・組み技の両局面でフィニッシュできるオールラウンダーだ。
前戦ではPANCRASEのライト級次期挑戦者決定戦で天弥にTKO負け。悔しさを胸に、再起戦としてこの試合に臨む。
対する山本は、2024年『POUNDOUT1』でHEAT王者・岡野裕城を1R1分07秒でTKO勝利。
RIZINでの挫折を乗り越え、実力を改めて示す内容だった。葛西にとっては、同門の岡野の敗北を受け、因縁のように巡ってきた一戦でもある。
お互いに技術があり、経験もある。戦績や肩書きでは測れない「覚悟」と「感情」が、このケージの中に持ち込まれる。
葛西にとっては再起と同門の誇りを懸けた一戦。山本にとっては自身の復活を確固たるものにするための重要な一歩。
火花が散るのは、拳の交差だけではない。背負ったものと向き合う、静かで激しい真剣勝負が幕を開ける。
第7試合
▼バンタム級 5分2R(延長1R)
内山国光(WIZARD MMA)
渡部大斗(DOBUITA)
無敗の新星と技巧派柔道家の激突
第4回MMA甲子園でバンタム級王者に輝き、ついにプロの舞台に立つ渡部大斗。
アマチュア戦績6戦6勝、3KO・2一本と圧倒的な戦績を誇り、三角締めや鋭い打撃で相手を仕留める冷静かつ完成度の高いスタイルが持ち味。“無敗の新星”が、いま格闘技人生の次なる扉を開く。
対する内山国光は、柔道をベースに足関節を得意とする技巧派ファイター。
前戦では足立晃基と対戦し、組みの展開に持ち込むも、打撃で流れを奪われTKO負け。だが、その敗戦から何を学び、どう立て直してきたかが今戦の焦点となる。
若さと勢いに満ちた渡部の“プロデビュー”に、実戦経験豊富な内山がどう立ちはだかるのか。
それぞれの道を背負い、ぶつかる二人の対決は、バンタム級の未来を占う大一番となる。
第6試合
▼フェザー級 5分2R(延長1R)
岡田達磨(SAI-GYM)
大搗汰晟[おおつき たいせい](POLA GYM大阪)
打撃も極めも備える二者による、主導権を巡る静かな攻防戦
プロ11戦目を迎える大搗汰晟は、柔道をベースに右ストレートとパウンドを武器とするサウスポーのオールラウンダー。
近年は特に打撃の圧力と決定力に磨きをかけており、序盤から主導権を握る試合展開を得意とする。前戦では惜しくも黒星を喫したが、キャリアに裏打ちされた冷静なペース配分と対応力は健在だ。
迎え撃つ岡田達磨(SAI-GYM所属)は、テイクダウンやポジショニングといったグラップリング能力に定評があるが、それだけにとどまらない。過去には打撃でのTKO勝利も記録しており、前戦では八木匠をボディロックや支え釣り込み足で崩し、2Rには肩固めでの一本勝ち。スタンドとグラウンドの両局面で確かな“仕留める力”を備えたバランス型に進化を遂げている。
一見“打撃 vs 組み”に映るこのカードだが、実際には互いに総合力を持つ現代型MMAファイター同士の対決。
この一戦で試されるのは「どこで優位を築くか」ではなく、「相手の強みをいかに封じるか」。
細かな主導権争いが、試合の流れを一瞬で変える──。その一瞬に、勝敗のすべてが懸かっている。
第5試合
▼バンタム級 5分2R(延長1R)
松井 涼(EXFIGHT)
武田勇輝(マスタージャパン東京)
スタイルの真剣勝負──空手 vs レスリング、交わる若手実力者たち
Master Japan Tokyo所属、22歳の武田勇輝が迎えるプロ2戦目の相手は、キャリア20年・無敗のレスラー、松井涼。
この一戦は、打撃と組み、若さと経験。鮮やかな対比のなかに、確かな実力を持つ両者が交錯する注目のマッチアップだ。
武田は空手をバックボーンに持ち、蹴り技、特に膝蹴りに絶対の自信を持つストライカー。
アマチュア修斗での実績を経て、プロデビュー戦ではKO勝利。アグレッシブなスタイルで前に出る姿勢はすでに確立されつつある。
今大会は、自身の誕生日と重なる記念すべき一戦。「打撃でねじ伏せて勝つ」と語る姿に、22歳の覚悟がにじむ。
迎え撃つ松井は、EXFIGHT所属。レスリング歴20年という深いキャリアを武器に、プロでは2戦2勝。
前戦では千種選手を相手に、安定したタックルからのグラウンドコントロールで完勝。“漬ける”スタイルを軸に、対戦相手の武器を封じて勝利を重ねてきた。
武田の蹴りがテイクダウンを阻むのか。
松井の組みが武田の距離とテンポを崩すのか。
スタイル、年齢、キャリア――すべてが対照的なふたりの一戦は、“今この瞬間の強さ”をぶつけ合う、緊張感に満ちた攻防戦となる。